ピペドという言葉がある。
僕らみたいな、生命科学の実験系の学生やポスドクのことで、
ピペット土方や
ピペット奴隷の略を指す。
要するにピペットマンを使ったパートのおばちゃんでもできるような実験に多くの時間を費やし、専門知識(もちろん実験知識以外)や理系的思考法などを身につけることができない人たちのことだ。
その結果、ポスドクなら不安定な身分、学生なら就職難に苛まれることとなる。
くわしくは
こちら。まぁ自分のことを馬鹿にするのは嫌だが、ピペド的な面が生命科学系の分野に広く存在するのは間違いない事実だ。
ピペドという言葉は多分2ちゃんねるから発祥したと思うのだが、生物板や就職板では、ピペドに関するスレッドがいくつかある。
生命系の学部が色んな大学で新設されているが、普通の人はバイオの発展に貢献する好ましい流れと思うかもしれないが、そこにいる学生達は、まさに
ピペド化の波に飲まれているのだ。
こういう言い方をすると、よく名前も分からない私立大学だけの問題と思う人もいるかもしれないが、旧帝大だって生命科学系なら同じ問題を抱えている。
事態は結構深刻なのだ。
ピペドに関する2ちゃんねるの書き込みの多くは、偏った意見や、悪ふざけが多いのだが、ピペド問題の根源をうまく突いた書き込みを見つけた。
ピペドなんてそんなもん
日本で今えらくなっている生命科学研究者がアメリカの後追いだから
日本の生命科学教育機関がテクニシャン養成機関になった。
歴史を紐解くと、生命科学で大きな発見をしている人は物理や化学出身者。
分子生物学は生物を物理や化学の言語で記述する学問。
なのに日本は物理、化学を等閑にし、すぐに学生を労働力として使えるようにするため
既存のラボテクばかりを最新のバイオテクノロジーと称し、学生に教えてきた。
それが間違い。
今の日本の教育体系ならバイオは理学部化学や工学部化学の一研究室にするほうが
絶対に発展が望める。 本当に、ごもっともだ。
生命科学系学部の乱立の波が止まることを知らない昨今、この問題は解決されずに、より進行していくような気がする。
まぁ、日本の人口から言えば少数であることは間違いないから、国からの救いの手を求めずに自分達でなんとかしていかなきゃいけないんだろう。
あっ、少なくとも教授陣は解決するつもりがないから、自分達というのは学生のことやよ。
テーマ:研究者の生活 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2008/02/03(日) 23:10:32|
- 考えてみた
-
| トラックバック:0
-
| コメント:1